カメさんの仰る通り、レース体系に問題はあるでしょうね。スロー以前の話ではありますが、それなりに改善されて来たとはいえ、未だ古いレース体系の延長(緩やかな改良の繰り返し)として今日があるので、偏重性は誰もが気付くほど残っていますよね。上級条件は長め優遇、下級条件は短めが多数。勝ち上がり率は短距離適性の馬に有利、しかし重賞の格&賞金は長距離戦。下級条件戦で恵まれた条件を与えられていない長距離適性の馬が埋もれてしまう可能性は否定出来ませんよね。この歪を証明しているのは、ハンデ重賞までもG2扱いされる中長距離重賞。G1の前哨戦以外の中長距離重賞は他の重賞に比べ、条件馬及び初のOP戦になる馬が好走するケースが多い。時には、2階級下の馬までも好走します。この点はハンデを理由にする人もいますが、ローカル的要素(=特殊馬場)がない限り、他の距離のレースではハンデ戦でもこのようなケースになることは比較すれば少ない。そこから見えて来るものは、長距離馬は条件戦で埋もれている。或いは埋もれている分OP馬の層が薄いでしょう。ですから、ここは改善の余地ありと思います。また、スタミナのある馬を今以上生産するには、最長距離レースを更に延長することも必要でしょう。中長距離戦が問題視されるのは、ペースの問題もありますが、第1には注目度の高さでしょう。これも偏りのある3歳クラシック戦(二千以上)が根源にありますので、体系に問題があるとも言えます。体系批判のついでに言えば、長距離G1が京都のみなのもダメ。公平さがない証拠に、実際の勝ち馬は同じ馬。京都3ターン得意の馬=G1馬は、いただけないと思います。ここからは話を本題(ペース)に戻します。長距離戦でペースが取り沙汰されるのは、わかりやすいからのようにも思えます。確かに距離が長くなるほどに騎手の意志や判断の介在する余地は増えますので、正しい解釈だとは思います。しかし、騎手の問題を排除して考えれば、ペースの影響は距離を問わずほぼ同等にありますからね。また、スローが多いのも同様。ペースを作れる特権のある逃げ先行をした馬が、自身に有利な状況を作るのは当然のこと。ハイラップにはなれど、オーバーペースには簡単にはならない。スロー(正確にはやや遅め)が基本の現状は、騎手の正しい選択の結果とも言えるでしょう。スタミナ不足であろうがなかろうが、基本的に逃げ先行馬にはスローの責任なんて存在しないと思います。これを踏まえ暴走を例外と捉えて考えると、長距離戦でスロー以外が望めるのは、長距離戦に適性を持つ前傾ラップ型の馬が出走するレースしかないとなります。これが以外に少ない。しかも、逃げを選択する馬が一頭は出走しなければなりません。これは重要なポイントです。ペースと言っても距離が違えば基準が変わりますので、長距離戦は先行しようと騎手が思えば正否はともかく出来ない馬はいないと思いますが、逃げとなると成功例がない限り騎手は簡単には選択しないようです。常に差している馬、しかもそれが成功している馬となると、尚更でしょう。関係者に問題があると言う考えにたてば、先行は選択しても逃げを選択したがらないことだと思います。ただし、それが改善されるのには成功例を多く作られることが不可欠。やはり、困難なのですよね。最後の質問に答えれば、レース体系の改良により、ステイヤーを今以上に生産出来る方向へと導くことが最善策でしょう。今のままでは淘汰され、絶滅する可能性すらあると思います。◇ 02/11/01(金) 12:39 編集