White Board II 別館
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73. 日々雑談
|| POPER ID:46c1eec 07/03/29(木) 00:29

このスレッドでは一人で雑談をしたいと思います。参加資格は荒らしじゃなければ
誰でもOKです。それではまず私から。最近は本を読む時間が減って学生時代がいかに幸福であっ
たかをぼんやり思い出してみます。私が中学のときに読んだ本は小説でもなく自伝でもなく、ほとんど漫画だけでした。
その漫画の代表格はブラックジャックです。手塚治虫のマンガにはいつも深い夢のような圧倒的現実があります。ブラック
ジャックは天才外科医ですが、人には悩む中にも最終的には答えを出さなければならない時があります。そのことは天才と言えど変わらないわけです。そんなときにどういった行動にでるべきなのか。中学の頃、傷つき傷つかせるだけの単純で嫉妬深い生活を送っていた私にとってそれは非常に興味深いことでした。その答えは非常に人間的で患者と読者に勇気を与えてくれます。今でもこのマンガを読むと考えさせられます。高校のときは宇宙について理解することが多くなり、数学とか物理について考え始めました。この領域には人間の社交的な部分が欠落していてマニアックな見方がされがちですが、まあ実際そのとおりです。しかし私がなぜこの世に生まれたのかは分からないにしても、どのようにして生まれたかは知りたいと思い物理を専攻。そうなると宇宙規模になってしまい難しいことを勉強しなければなりませんでした。そこにはマニアックな人がたくさんいて・・・・その一方で音楽にも没頭しました。私は感受性が昔から強くある意味恐ろしい人です。これがまた作曲家と共鳴してどうしようもない。JPOPというのかな、いわゆる最近の曲は全然聴きません。なぜなら共鳴しないからです。例えばベートーヴェンの弦楽四重奏第15番の第三楽章。あの病気から復帰したときの気分だとか田園交響楽の最終楽章の感謝の気持ちだとかマーラーの死への憧れだとか、モーツァルトの自由。これらはもう芸術であって涙を何度流したことか。チャイコフスキーの悲愴交響楽も色あせない名曲です。私はモーツァルトの音楽には明と暗の両方が含まれている思います。恐らく彼の音楽は自由だからです。自由だというのは非常につらく同時に楽しいものだからです。何よりモーツァルトの曲には「道」を感じます。ベートーヴェンのベートーヴェンたる音楽はあらゆる共感を無視している。戦う人のレクイエムであり孤高の悲しさから這い上がってくる人間性であって自由ではない。諦めだとか単純に暗いニュアンスを最終的に単純に明るいものに変えて実りあるものにしている。その鮮やかさはまさにブラックジャックのオペのようにすごい。そしてそのパワーに圧倒される。ブルックナーの曲にも影響を受けました。「マーラーは神を見ようとした人、ブルックナーは神を見た人」という有名な指揮者の言葉がありますが、まさにそのとおりで言い出すときりがないのでもうここで止めときます。何が言いたいか皆さんもうお分かりでしょう。良いものは良い。いつになろうが良いものは結局何度でも読んだり聴いたりできる。

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