この世の中には、モテる人とモテない人がいる。私は少しもモテない。なぜかというと、魅力が無いからだ。もてるかどうかは純粋に魅力があるかどうかにかかってると私は思う。しかし、きれいごとをいうようだが人間中身ではないだろうか。はっきりいって魅力あるものを正しいと思ったり自分にふさわしいと思うことは簡単なのである。そんなものは恋する小学6年生にもできることである。しかし本当に人を高めてくれるものは、美しくもなく、高尚でもなく、どうしようもなく滑稽なものを愛する心ではないのか。例えば、ベートーヴェンを尊ぶ人がいる。彼はbこそ最高の作曲家だという。そして誰よりもbの偉大さを知っていると自負する。そんなことは構わない。だけど、その人がこの世で一番音楽を愛している人だと僕には思えない。ベートーヴェンが深く音楽を愛したことは知っている。だけど、そのことがこの人の音楽観までも世界一美しくするだろうか。恋愛とて同じである。何も最高に良い男と付き合ったからと言って自分まで磨かれるわけじゃない(逆説的に磨いてくれた男を良い男と言うことはできようが)。美しくも高尚でも無いものを愛せてこそ人は豊かになっていくのではないかと最近思い始めた。